「予防医学のパラドックス」が教える認知症対策 – 日経ビジネスオンライン

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本連載、ついに単行本化。
故郷の親御さんに会う前に、ぜひお読み下さい。

 お待たせいたしました。ご愛読いただいている「介護生活敗戦記」が『母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記』として単行本になりました。

 非常に実践的(なんせ、著者自身のPDCAの塊ですから)、かつ、ノンフィクションならではの迫力で一気に読める本です。担当編集者の私自身もそうですが、老いていく親を気遣いつつ、日々の生活に取り紛れてしまい、それでもどこかで心配している方は多いと思います。そういう方は、「いざというとき」を恐れつつ、松浦さんと同じように事態を直視するのがイヤなので、介護のハウツー本を読む気にはなりにくいし、もし読んでもリアリティがなくて、「あ、そういうことなのか」と腑に落ちるのは、なかなか難しい。

 その点、この本は、老いた親を持つビジネスパーソンが、いざ介護となったときにどう態勢を構築するかを学ぶための、リーダビリティと実用性を併せ持っていると思います。実際、この本を校了してから、私、田舎に帰省して、さっそく超活用してしまいました。「地域包括支援センター」にも行きました!

 そして、まとめて最後まで読むと、この本が原題とは大きく改題された理由もお分かりいただけるのではないでしょうか。単なる介護のハウツーを語った本ではない、という実感があったからこそ、ややセンチな題となりました。

 どうぞお手にとって改めてご覧下さい。夕暮れの鉄橋を渡る電車が目印です。よろしくお願い申し上げます。(担当編集Y)

---------読者の皆様からのコメント(その2)---------

●壮絶です!淡々とした感情に訴えない文章に凄味を感じます。

●両親には「何かしてやりたい」と思うのがヒトの真心だろう。しかし,ギリギリ追い詰められた状態で,その良心,真心が削られていく。この記事は本当に身につまされる。そして頭が下がる。

●明日は我が身と毎週身が引き締まる思いで読んでいます。包み隠さず教えていただけることで、自分と親の今後を考えるためのきっかけになっています。本当にありがとうございます。

●「ぜひ読むべき」のさらに上のランク、「周りの人を捕まえて片っ端から読ませるべき」に投票したいコラムでした。

●全然、敗戦じゃないです。たとえ敗戦であっても、これを読まれた方々が勝戦すれば、勝戦です。

●ひとつひとつのエピソードに筆者の方の 書く勇気 を感じます。自分の過去と文字に向き合う姿が目に浮かぶようで、感動します。背筋が伸びるようです。

●ん?どこかで拝見したことのあるお名前だな、と思ったら、宇宙や防衛に関する的確な記事を書かれている”あの松浦さん”と知って驚いています。

●親の介護という現実が誰にでも起こり得るものと実感すると同時に、過去の記事を読み返して懸命に客観視点を保ちつつ実体験をさらけ出すことへの葛藤も透けて見え、その姿勢に自分の未来を重ね合わせて泣けてきました。

●毎回大変興味深く拝見しています。優しさに包まれていながらも、現実を(できるだけ)冷静に書こうとされているのは、科学ジャーナリストのご経験からでしょうか。

●苦悩に満ちながらもどこかコミカルな著者の筆致には、長年生活を共にしたお母様に対する深い愛情を感じる。いわば、著者は「介護」が現実のものとなっている「人生の先輩」であり、きれいごとではない現実の「敗戦記」は、明日の私たち自身かもしれないのである。

●本日の記事はお母様も愛した料理ができなくなるという、非常に悲しい現実と、それでもこうした現実に力強く対処しようとする著者の奮闘記だ。私はこの記事を、まさに「介護なんて自分と関係ない」と思っている人にこそ読んでほしいと思う。

(連載にいただいたコメントから引用させていただきました。ありがとうございます)

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