Windows 10 Creators Update、「やや古いPC」「すごく古いPC」もアップグレードできるのかを確認してみた

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 「Windows 10 Creators Update(バージョン1703、ビルド15063)」は、2015年11月のNovember Update(バージョン1511、ビルド10580)、2016年8月のAnniversary Update(バージョン1607、ビルド14393)に続く、3回目の「機能更新」です。

「Windows 10更新アシスタント」によるアップグレードは、CPUチェックで弾かれることもある

 機能更新プログラムは、毎月および随時提供されるセキュリティ更新などの「品質更新プログラム」と同じようにWindows Updateを通じて配布されますが、新機能の追加を含むWindows 10の“新バージョン(新しいビルド)へのアップグレード”であるということを承知しておく必要があります。

 バージョン1703では「ペイント3D」やゲーム対応機能強化、DPIスケーリングなどが注目されていますが、決してクリエーター向けの特別版などではありません。Windows 10を使い続けるなら、いつかはバージョン1703または以降のバージョンにアップグレードし、その後もアップグレードし続ける必要があります。

 筆者は個人としては、バージョン1703のセキュリティ機能や管理機能、OSコア部分の仕様変更に関心があります。これらの機能については、以下の公式ブログ記事がよい入口になるでしょう。公式にも、メディアでもまだ詳細に説明されていないものがほとんどだと思います。

・What’s new for IT pros in the Windows 10 Creators Update[英語](Windows for IT Pros)
https://blogs.technet.microsoft.com/windowsitpro/2017/04/05/whats-new-for-it-pros-in-the-windows-10-creators-update/

●可能なら機能更新を延期、そして万が一に備えてフルバックアップを!

 Windows 10バージョン1511までは「機能アップグレード」と呼ばれていたように、機能更新はWindows 10の新バージョンへのアップグレードインストール、OSの入れ替えです。そのため、時間がかかりますし、失敗するリスクもあります。

 Windows 7以前は、アップグレードインストールはPCに詳しい人でなければ難しい作業であり、PCに詳しくない人はPCの買い替えによってOSを入れ替えるのが普通でした。

 Windows 10からはアップグレードがWindows Updateに統合され、手順が簡素化されましたが、アップグレードに伴うリスク(例えば、アプリケーションやハードウェアの互換性問題、ネットワーク帯域の占有、アップグレード失敗によるデータの損失など)がゼロになるわけでは決してありません。Windows Updateによる自動更新で何の問題もなく、気が付いたらバージョン1703にアップデートされていたということもあるでしょう。しかし、自分で解決できそうもないトラブルに巻き込まれてしまう人も、きっといるはずです。

 PCをめったに使用しない人は、数日に1回、ほんの短時間だけPCを起動して使用することが多いと思います。そんな人のPCは、毎月の品質更新も受け取れていないかもしれませんし、これまでの機能更新プログラム(機能更新プログラムは3GB以上になります)のダウンロードにも毎回失敗し、ただインターネット回線の帯域を無駄に消費していることもあるかもしれません。

 2017年4月12日以降にWindows Updateを実行すると、全てのWindows 10にすぐにバージョン1703が配布されるというわけではありません。マイクロソフトは順次、対象範囲を広げながら、数カ月かけて、段階的に配布するそうです。高速な回線で、制限なくインターネットに接続できる環境なら、Windows Updateに任せてしまうのもよいでしょう。

 しかし、いつ配布されるか分からない機能更新でPCでの作業を邪魔されたくない、あるいはダウンロードに使用する回線の都合など、Windows Updateに任せたくないという人もいるでしょう。Windows Updateのトラブルに遭遇したことがある人なら、Windows Updateに任せることに不安を感じているかもしれません。あるいは、Windows Updateによる配布まで待てない、すぐにアップグレードしたいという人もいるでしょう(PCに詳しくない人にはお勧めしません)。

 筆者は、自分の都合の良いタイミングで、完全に自分で制御できる環境でアップグレードしたいと思っており、Windows 10のこれまでのアップグレードでは、毎回そうしてきました。筆者にはテスト用や家族用を含め、4台のWindows 10 PCがあります。その4台は、すごく古いデスクトップPC(15年前に購入)、やや古いノートPC(5年前に購入)、やや古いタブレット(5年前に購入)、すごく古いUMPC(ウルトラモバイルPC、10年前に購入)です。

 いずれも最新モデルとは程遠い古い機種で、アップグレードにはトラブルのリスクがありますし、複数台あるとネットワーク帯域の占有も気になります。実は、すごく古いUMPCは、最新のWindowsをいつまで実行できるか、単に興味本位でアップグレードし続けているだけです。結論から言うと、パフォーマンスの悪さを無視すれば、今回も生き延びました。

 自分の都合の良いタイミングで、手動でWindows 10バージョン1703にアップグレードすることを考えているなら、アップグレードの失敗や互換性問題の発生に備えて、現在のシステムのフルバックアップをUSB外付けHDDやDVDメディアに作成しておきましょう。

 Windows 10バージョン1703は、アップグレードに失敗した場合、アップグレード前にロールバックする機能があります。また、アップグレード完了後も10日以内であれば、「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」にある「前のバージョンのWindows 10に戻す」を使用して、簡単に前のバージョンにロールバックすることもできます。しかし、それらの機能が正しく動作しないかもしれないし、完全に元の状態に戻らない可能性もあります。システムのフルバックアップを作成しておけば、システムの状態に関係なく(例えば、ディスク障害が発生して、ディスクを交換した場合でも)、バックアップを作成した時点まで、いつでも確実に元の状態に戻すことができます。

 Windows 10 Proを使用している場合は、「設定」の「更新とセキュリティ」の「Windows Update」から「詳細オプション」を開き、「機能の更新を延期する」(バージョン1607の場合)または「アップグレードを延期する」(初期リリースおよびバージョン1511の場合)をチェックして、Windows Updateによって機能更新が配布されるのを企業向けへの配布開始(通常、4カ月後)まで延期しておきましょう(画面1)。ちなみにこのUI(ユーザーインタフェース)は、「ファイル名を指定して実行」に「ms-settings:windowsupdate-options」と入力して素早く開くことができます。

 Windows 10 Homeを使用している場合は、機能更新を延期するオプションは提供されません。連載バックナンバーで紹介している「Show or hide updates」ツールによるアップグレードのブロックと、検出されてしまった機能更新の中止方法を参考にしてください。

・今日の献立「Windows 10の塩漬け」──Windows 10のバージョンを固定する方法(連載:その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説 第80回)

●実録、わが家の古PC 4台を手動でアップグレード

 わが家の4台のWindows 10 PCは、Windows Vista、Windows 7、またはWindows 8からアップグレードを続け、全てWindows 10バージョン1607(32ビットまたは64ビット)を実行しています。Windows 10バージョン1607のアップグレードについては、本連載第46回でレポートしました。今回、Windows 10バージョン1703にアップグレードしたのと比べると、アップグレードに関して幾つか仕様変更が行われていることが分かります。

 Windows 10バージョン1703に手動でアップグレードするには、以下のWebサイトをブラウザで開き「今すぐアップデート」をクリックして、「Windows 10更新アシスタント」を使用してシステム要件のチェック、ダウンロード、アップグレードを行います。

 また、「メディア作成ツール」でインストールメディア(USBメモリ/DVD/ISOファイル)を作成し、アップグレード(個人用ファイルとアプリを引き継ぐ)インストールすることもできます(画面3)。同じアーキテクチャ(32ビットまたは64ビット)を実行する複数台のPCをアップグレードする場合は、大容量のダウンロードが1回で済むメディア作成ツールの使用をお勧めします。

 なお、メディア作成ツールを使用できるのはWindows 10のHomeとProエディションです。Windows 10 EnterpriseとEducationのアップグレードには使用できないことに注意してください。Windows 10クライアントが適切に管理されている企業では、IT担当部門によって「Windows Server Update Services(WSUS)」やその他のESD(Electronic Software Distribution:電子ソフトウェア配布システム)を通じ、自社のタイミングでWindows 10バージョン1703がアップグレードやリプレース用に自動配布されることでしょう。

●やや古いノートPCの場合──問題なく完了

 やや古いノートPCは、4台の中で最もハイスペックなPCであり、十分なプロセッサ能力(Intel Core i5)、メモリ(8GB)、ディスク空き容量(数100GB)があります。「Windows 10更新アシスタント」によるアップグレード(筆者はアップデートではなく、あえてアップグレードと言います)は、アップグレード用のソースファイル約3GBのダウンロードの時間(他のPCと同時に行ったので数時間かかりました)を除くと、90分(再起動後)もかからず、何も問題なく完了しました。ここからは、正常に完了したアップグレードの様子をレポートします。

 ダウンロード後、インストールの準備が行われ、アップグレードは再起動中に行われます。準備が完了すると、30分のカウントダウンが始まり、そのまま放置しておけば30分後に再起動が行われ、アップグレードが始まります。

 「後で再起動する」のリンクをクリックすれば、自動的にアップグレードが始まるのを防止できるようです。Windows Updateによる配布も同様に行われるかどうか分かりませんが、「後で再起動する」相当の通知に気が付かないと「勝手にアップグレードが始まった」と、前回同様に騒がれそうな予感がします。

 PCを再起動してアップグレードが始まると、青い背景に以下のメッセージが表示され、しばらくPC(このPCの場合は約90分)を使えない状態が続きます。最初の30%まで進んだところでいったん再起動され、次に75%まで進んだところでもう一度再起動されます。


更新プログラムを構成しています XX%
PCの電源を切らないでください。処理にしばらくかかります。
PCは複数回再起動します。

 100%まで進むと「Windows 10にようこそ!」の画面が表示され、その後、「デバイスのプライバシー設定の選択」「Cortanaをパーソナルアシスタントとして設定しますか?」と続き、サインイン画面が表示されます。初回サインイン時の全画面表示の「ようこそ」画面が始まるとしばらく待たされ、その後、アップグレードが完了します。

 アップグレードが完了した時点では、ビルド番号(ビルド.リビジョン)は「15063.0」でした。Windows Updateを実行すると、KB4016251がインストールされ、再起動すると「15063.13」になります(別のPCでは完了した時点で「15063.13」のものもありました。追記:4月12日配信の累積的な更新プログラム「KB4015583」で「15063.138」に更新されます)。

 なお、ビルド15063のリリース直後は多くのバグが存在すると予想され、バグがあれば今後の品質更新で修正されていきます。Windows 10の品質更新プログラムは累積的であり、今後、KB4016251を置き換える品質更新プログラムは短い間隔で提供されることになります。そのため、安定性を求めるなら、累積的な更新のリリース間隔が安定するまで、しばらく様子を見ることをお勧めします。Windows 10バージョン1703に対する累積的な更新プログラムのリリース状況および最新のビルド番号については、以下のWebサイトで確認できます。日本語サイトもありますが、最新版は英語サイトに素早く反映されます。

・Windows 10 update history|Updates for Windows 10 Version 1703[英語](Windows Help)
https://support.microsoft.com/en-us/help/4018124

●やや古いタブレットの場合──更新アシスタントのディスク要件は8GBの空きに緩和

 やや古いタブレットPCは、Windows 10 Home x86(32ビット)バージョン1607を実行しています。このタブレットPCはディスク容量が32GB程度と少なく、Windows 10バージョン1511からバージョン1607へのアップグレード時には空き容量不足で苦労しました。そのときは、11GBの空き領域がありましたが、「Windows 10更新アシスタント」は「お使いのPCの空きディスク領域を増やす必要があります(必要な領域は16GBです)」と表示しました。アップグレードを続行するために、NTFS圧縮で空き領域を増やしたり、Office 2016をアンインストールし、アップグレード後に再インストールしたりしました。

 今回は前回よりも少ない約9.5GBの空き領域しかなかったのですが、「Windows 10更新アシスタント」のディスク領域チェックはパスしました(画面8)。「Windows 10更新アシスタント」のプログラムを調べてみたところ、32ビットと64ビットのどちらも、8GBの空き領域があれば、アップグレードのディスク領域チェックをパスするように基準が変更されたようです。

 このチェック基準の緩和により、やや古いタブレットは、ディスクの空きを増やすことなく、問題なくアップグレードを完了できました。アップグレード完了後の空き領域は約5.58GB。後で説明しますが、「ディスククリーンアップ」をすぐに実行して、さらに7.5GBの空き領域を取り戻しました。

●すごく古いデスクトップPCの場合──アップグレードが途中でストップ?

 すごく古いデスクトップPCは、「Designed for Microsoft Windows XP」ロゴシールが貼られた本当に古いPCです。ただし、Windows Vistaが登場する直前に発表された、当時のハイエンドモデルであることに加え、筆者自身によるプロセッサの換装やメモリの増設、ディスクや光学ドライブの増設や交換、複数回(DirectXの新しいバージョンに合わせて)のグラフィックスカードの交換などで、現在も仕事用のメインのPCとして活躍中です。メインとはいっても、主に文書作成と保存、メール、Web検索です。

 このすごく古いデスクトップPCも、「Windows 10更新アシスタント」を使用してアップグレードしました。途中まで問題はなかったのですが、最初の再起動後、Windowsロゴの黒い画面で数時間進まない状態になりました(画面9)。3時間ほど経過したところで、思い切って電源をリセットしてみました。すると、「アップグレードを修復しています……」のメッセージ表示後、「更新プログラムを構成しています 30%」から先に進みました。

 もしかしたら、もう少しそのまま待てば進んだのかもしれません。筆者は長い時間待てない性格ですし、フルバックアップという保険があるので、思い切って電源をリセットすることができました。フルバックアップの作成は強くお勧めしますが、筆者のような電源リセットという手段については、もちろんお勧めしません。何日たっても同じ画面ともなれば、それしか方法がないと思いますが……。

●すごく古いUMPCの場合──32ビットのメモリ要件は1GBに戻る?

 すごく古いUMPCは、Windows 10バージョン1607以前と同じく、「Windows 10更新アシスタント」によるアップグレードはできません。Windows 10のシステム要件は1GHz以上ですが、このUMPCのプロセッサは800MHzであり、「Windows 10更新アシスタント」のCPUチェックをパスできないからです。

 今回もまた、Windows 10バージョン1607と同じように、メディア作成ツールで作成したUSBメモリを使用して、アップグレードインストールすることが可能でした。メディアからのアップグレードにもシステム要件のチェックは含まれていると思いますが、「Windows 10更新アシスタント」のチェック基準とは異なるようです。

 ここで、Windows 10のシステム要件の緩和に関して、筆者が気づいたことをお知らせしておきましょう。

 Windows 10初期リリースとバージョン1511では、32ビット版のメモリ要件は最小1GB、64ビット版のメモリ要件は最小2GBでした。この要件は、Windows 10バージョン1607で少しだけ変更され、32ビット版のメモリ要件はアップグレードの場合は最小1GB、新規インストールの場合は2GBと厳しくなりました。

 実は、その要件は再び元に戻され、アップグレードと新規インストールに関係なく「32ビット版は最小1GB」になったのです。筆者が気が付いた限りでは、以下のWebサイトに示されるシステム要件は、2016年12月までは新規インストールの場合は2GBと記述されていました。それが、2017年1月時点で1GBに戻っていたのです。

●アップグレードが成功したら、これだけはやっておこう!

 アップグレードが無事完了したら、Windows Updateをすぐに実行し、最新の状態に更新することを忘れないようにしましょう。また、インストールされているアプリケーションやデバイスに問題が発生していないかどうか、「イベントビューアー」や「デバイスマネージャー」で確認します。

 「Windows Defender」以外のマルウェア対策ソフトウェアがインストールされている場合は、アップグレード後も正常に動作していることを確認してください。筆者の4台のPCでは、Wi-Fiデバイス、Bluetoothデバイス、指紋認証デバイス、USBセカンダリーモニターについて、特に互換性が気になるデバイスでしたが、今のところ問題は発生していません。アプリケーションについては、次の3つで問題が発生しました。2つは解消しましたが、1つは諦めることにします。

・1台のPCでアップグレード後にユーザー辞書(%Appdata%\Microsoft\Ime\15.0\IMEJP\UserDict\imjp15cu.dic)が破損しました。原因は不明。ユーザー辞書の修復で解消しましたが、登録した単語登録は消えてしまいました(メインのPCではないので、登録していたかどうかも分かりません)。

・すごく古いデスクトップPCとやや古いノートPCにインストールされていた「VMware Player 7.x」の仮想マシンで、ネットワークのブリッジ接続が使えなくなりました。この問題は「VMware Workstation Player 12.x」にアップグレードすることで解消しました。同じバージョンの再インストールでも解消すると思います。

・残念ながら、UMPCに内蔵されているワンセグTVのデバイスが認識されなくなってしまいました。ワンセグは携帯電話やスマートフォンで見ることができるので気にしません。

 「Windows 10更新アシスタント」を使ってアップグレードした場合は、デスクトップ上に「Windows 10アップグレードアシスタント」というアイコンが残っているはずです。名称を一致させてほしいところですが、これは「Windows 10更新アシスタント」のプログラムへのショートカットです。これを削除するには、コントロールパネルの「プログラムと機能」を開いて、「Windows 10アップグレードアシスタント」をアンインストールしてください。

 「あれっ、コントロールパネルが見つからない?」という方は、「ファイル名として指定して実行」で「control」と入力しましょう。あるいは、「スタート」メニューを開いて、「W」にある「Windowsシステムツール」から「コントロールパネル」を開きます。

 アップグレード後に問題がなく、前のバージョンに戻す必要がないと判断した場合、あるいはディスク領域不足を早く解消したいという場合は「ディスククリーンアップ」(Cleanmgr.exe)ツールを管理者として実行し、「以前のWindowsのインストール」と「一時Windowsインストールファイル」、そして必要がなければその他の項目を選択して、クリーンアップを実行します(画面13)。数GB~数十GB単位で空き領域を増やすことができます。

 なお、「以前のWindowsのインストール」と「一時Windowsインストールファイル」を削除すると、「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」にある「前のバージョンのWindows 10に戻す」が表示されなくなり、利用できなくなります。以前のバージョンのフルバックアップがあるのなら、すぐに削除してしまっても問題はないでしょう。

●ここだけの“おまけ”情報

 以下の記事をご覧になっていない方は、アップグレード前にお読みになることをお勧めします。「Windowsセットアップ」では、作業者を支援する目的で[Shift]+[F10]キーによるコマンドプロンプトへのアクセス機能がさまざまな場所で使用できます。しかし、この機能が、Windows Updateに統合されたアップグレード中にも使えてしまうというセキュリティ問題について説明した記事です。

・Shift+F10キーの仕様が危ない理由――Windows 10の機能更新で表面化した脆弱性問題とは?(連載:その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説 第73回)
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1612/14/news039.html

 マイクロソフトはこの問題を認識していたようで、Windows 10バージョン1703への手動アップグレードでは「更新プログラムを構成しています XX%」の画面で、[Shift]+[F10]キーを使える場面はありませんでした。

 しかし、筆者が確認した限り、1か所だけ「Windows 10へようこそ!」の画面で[Shift]+[F10]キーを使えてしまいました。ちなみに、前出の画面6は、[Shift]+[F10]キーで開いたコマンドプロンプトから「ペイント」(mspaint.exe)を起動し、[Print Screen]キーでキャプチャーした画面を貼り付けて保存したものです。

 Windows Updateによるアップグレードではどうなのか分かりませんが、不特定多数の人が出入りするようなところでアップグレードを実施する必要がある場合は、くれぐれも離席中の不正使用にご注意ください。また、Windows 10バージョン1703をクリーンインストールしようという場合は、セットアップの最終段階で「Cortana(コルタナ)」がしゃべりだすので(音声による説明とマイクによる設定ができます)、夜間に実施する場合はスピーカーの音量にもご注意ください。

[山市良,テクニカルライター]

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